こんにちは!福岡市や北九州市を中心に様々なエリアにて電気工事に関するお悩みを解消しております電気工事KAMATAです。コンセントの電気工事を行う際、普段は目につかない箇所である裏側には、コンセントボックスというものが付いています。このコンセントボックスとはいったい何なのでしょうか。どういった目的で使用されているのかなど、様々な視点からコンセントの作りについて知識を深めていきましょう。

コンセントボックスとは
■コンセントの裏側に埋め込まれている樹脂のケース
コンセントボックスとは、コンセントの表面・差込口の裏側に埋め込まれているコンセントの型枠ケースのことです。樹脂製で出来ていることが多く、壁伝いに埋め込まれている配線をそのボックスで集約し、コンセントの挿し口と接続していきます。
■火災防止を目的とする
このコンセントボックスは、コンセントをそのまま収納し続ける場合に比べて回りの柱や壁面と配線が接触することでの火災を防ぐ目的があります。コンセントボックスなく、柱や壁に隣接する空間にコンセントを設置するとより火災の危険性が向上してしまう為、事前に予防する意味を込めて設置されているケースがほとんどです。
■条件が合えばボックスレスでコンセント設置を行う事も
ただし、近年ではコンセント周囲に断熱材や造栄材がない、火災リスクが低い空間においてはあえてコンセントボックスを利用しないで電気工事を行うケースもあります。ボックスレス工法とも呼ばれ、主に新築時に採用されるかどうかが決まります。
■種類は大きく分けて2つ
コンセントボックスには大きく分けて2つの種類があります。
◇埋込型:ごく一般的なコンセントに利用されるもの。壁にコンセントを設置する際に使用される。
◇露出型:主に後付けのコンセント設置の場合において、壁に穴をあけられない場合や、コンセント工事を簡易的に済ませたいときに採用されます。コンセントボックスごと壁に接続される手法で、埋込型に比べてすっきりと納めるような仕上がりにはなりませんが、費用が比較的安くすむケースがあります。また防水コンセントの場合には露出型が一般的であり、雨避けのためのカバーも合わせて使用されることになります。
■1個あたり500円程度
コンセントボックスは様々なメーカーから販売されています。いずれも、1つあたり500円程度の価格帯であり、さほど費用も高額ということはありません。埋め込み型の場合には、パッと見で分からないため特に気になることはないでしょうが、露出型の場合にはコンセントボックス自体が目に見える状態になるため、その素材や色にこだわって製品選びを行うといいでしょう。
■故障を防ぐためにも定期的なチェックを忘れずに
一度設置したコンセントボックスを、如何に長く安全に使い続けられるかにおいては、日ごろの点検が重要です。埋め込み型の場合には直接ボックスを見て確認することは難しいですが、コンセントの表面だけでも、ゴミや埃が付いていないか、穴に異物が混入していないかなどを中心にチェックを行っていきましょう。
まとめ
今回は電気工事で使用するコンセントボックスについて解説してきました。その場所での火災リスクの軽減を目的としてボックス設置を行うことが一般的であり、後付けコンセントの場合などには特に露出型で設置するケースもあります。コンセントを取り付けるシーン・場所に合わせて最適な素材・デザインのものを中心に選んでいくことが重要になりますので、コンセント工事を行う際の一つのチェックポイントとして押さえておいてみてはいかがでしょうか?